故障と修理
故障内容 | 原因と対応 |
気化器の詰まり | ヤニ詰まりの場合はポリ缶成分の固着ではないかとおもわれます。ポリ容器に直射日光があたると燃料内にポリ成分が溶出するのではないかと思います。又、古いポリ容器でも同様な現象が起こるのではないでしょうか。ポリ容器内の燃料は1ヶ月以内に使い切りましょう。 |
ガソリンエンジンの途中停止 (始動後5~20分) |
燃料タンク蓋の空気取り入れ口のつまりです。又ダイヤフラム式気化器にあっては空気取り入れ口のゴム弁の膠着です。または燃料フイルターの詰まりです。清掃すること。 |
夏季中のガソリンエンジン停止 (始動後10分~40分) |
エンジンのオーバーヒートとおもわれます。風通しを良くし、直射日光を避けてください。又プラグの数字の大きいものに交換してみてください、改善される場合があります。 |
ディーゼルエンジンの停止 (始動後10分~60分) |
燃料パイプ内に空気溜りが発生して燃料が流れなくなる。原因はタンク内の燃料が少なくなると機体が傾いたときに燃料パイプに空気が流れ込み空気溜りが発生します。燃料を満タンにして空気抜き作業を行ってください。 |
(防除機用)2サイクルエンジンの停止 負荷を掛けた場合、または始動後10分~20分後 (エンジン停止後エンジンが冷めた頃に始動可能な場合) |
真鋳製のメインノズルに農薬によるさびが発生しその錆びが熱膨張して燃料の流れを妨げることでエンストする。(エンジンの回転数の降下だけの場合も有る。)対処として錆を完全に除去する。(金属色が出るまで特に内面を) |
気化器より燃料があふれ出て、エンジンが始動しない、エンストを起こす(水田溝切り機・背負いダスター) | エアークリーナーを外して燃料をとめて、始動する。改善されなければ気化器の分解清掃。修理後再度発生ならば、気化器の交換となります。 |
エンジンのセルモーターが回らない |
バッテリーテスターにて良否の判定をしてください。充電後バッテリーテスターで判定してください。やや良のものは数ヶ月の寿命です、交換しましょう。バッテリーテスターでのみ良否の判定ができます
カチッ!と音がしてセルモーターが回らないのはバッテリーの充電不足か性能不良です。またはバッテリーコードの接触面(本体アース面も)の錆による接合不良です。金属光沢が出るまで研きましょう。セーフティスイッチのあるものはスイッチの良否を、リレー回路の有るものはスィッチを含め回路と、フューズの接触の良否を調べましょう。10年以上経過したものは特に注意が必要です。 |
バッテリー駆動による作業機のモーターが回転しない | フューズが切れてませんか? テスターではモーターまでは電気が来ていたのに回転しないのは 答え配線の各接続部の接触不良です。電力=電圧X電流(電流不足です) |
背負い式ダスターの粉が出ない(出が悪い) | 薬剤タンクの蓋の密閉性能が悪い。タンク内部に紙屑がある。調量レバーの基本位置が間違っている。ナイヤガラホースの付け元を内側へまげている。ホース全長2/3以上使用しているか??(散布ホースの状態が水平であるか?)〔エンジン回転数にて調整する〕 |
動力噴霧機圧力が上がらない(薬液の出が悪い) | ・Vベルトが緩い ・給水管の取り付け部の緩み ・給送水管のストレーナーの目詰まり等 機械的には調圧弁・給排水弁の磨耗・固着・Vパッキン(プランジャー式)の破損、カスケードポンプ方式にあってはローターの磨耗 |
肩掛け刈り払い機によくある故障と修理(エンジン編)
1. エンジンが途中に止まる(10~20分)
A.エンジン回転数不足にて使用すると冷却風不足となる>適正な回転数にする
B.エンジン出力に対して刈り刃の径が小さいと過回転数となり、オーバーヒート
C.ナイロンコードの使用時、コードの長過ぎのため、過加重になりオーバーヒート
他の原因
1.燃料タンクのエアーブリザード弁の癒着
2.燃料フィルターの詰まり
3.燃料混合比の不適正